スキマハウス (小峰の個人ブログになりそう)

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NPOや社会企業と同じく 労働組合もまた、なぜ重要なのか (質疑と応答)

先の投稿(NPOや社会企業と同じく
労働組合もまた、なぜ重要なのか)にいくつか質問をいただきましたので、返答します。

疑問1.その労働組合を運用していくのは誰か?――原則として、労働者と同時に、失業者もまた運営に入ります。というのも、労働者の賃金は失業者の数で決まるからです。失業者が多ければ多いほど、「他にも替えが効く」ため、労働者の賃金も下がります。

疑問2.また労働組合を運用していくお金はどこ(誰)が出すのか?。――組合員です。しかし、さまざまな活動で企業からお金を保障してもらえることをめざします。(組合保障)

疑問3.労働者は本当に組合を必要としているのか?。――必要としているように仕向ける必要があります。

疑問4.労働組合はなぜ表舞台から姿を消したのか?――諸外国では、労働組合はまだある程度のプレゼンスを持っています。ふつうにストライキもおこっています。(また、日本でも関西生コン労組は10年代に大規模なストライキを起こしています。)では、どうして日本の労働組合がダメになったのかというと、日本型経営・雇用に問題があるからです。日本型企業は終身雇用制だったので、その企業だけで使える技能を持つ集団が「社員」でした。なので、その技能集団が集まって企業ごとに組合を作る「企業別組合」が主流となってしまいました。(たとえば、日本全国電鉄労組(産業別労組)ではなくて、阪急労組、阪神労組、JR労組と企業ごとに組合があります)。諸外国では、終身雇用制などではなかったため、電鉄会社なら電鉄会社すべてに通用するような技能を持つことが求められました。なので、その技能集団が集まって、産業ごとに労働組合を作りました。
しかし、日本型経営・雇用が崩壊するにつれて、企業別労働組合もその有効性を失っていきました。企業別組合の前提となる終身雇用・年功序列という前提がなくなったからです。非正規社員が大量に雇用され、特定の会社で育てられた技能集団(正社員)で組織された企業別労働組合が、特に技能や所属意識を持たない彼らをカヴァーできない/しない事が問題になりました。こうして、労働組合非正規労働者の貧困に(そして、正社員の過労に)対する有効策を打ち出せなくなりました。貧困(働かせない)と過労(働かせすぎ)はセットですから。
このようななかで、労働組合はもはや「なにそれ?」というレベルまでプレゼンスを下げてしまいました。

疑問5.労働組合は働けている人には力になるが、働けていないや働けなくなった人の力になれるのか?――難しい質問です。実際、疑問1.で書いたように、労働組合は失業者も組織しなければなりません。しかし、失業者とは「働けるけど働いていない人」であり、「働けない人」ではありません。その点では、どのようなユニオンも労働組合も「働けるけど働いていない人」は組織しようとはしても、「働けない人」を組織することはあまりありません。なので、そのような課題は別の組織にゆだねるしかないのが現状です。
しかし、「働けない人」が働けない環境であることも問題であると同時に、「働けない人」が働けるようになって、そこの労働条件が悪いというのもまた問題です。ですから、「働けない人」が「働ける」ようになったときに、労働組合は存在感を発揮できます。「働けない→働けるけど貧乏→働けるし安定」というラインのうちの「働けない→働けるけど貧乏」は別の組織でなければできませんが、「働けるけど貧乏→働けるし安定」の部分をつくるのは、労働組合しかできません。