スキマハウス 新入居者募集!!(12月~)

大阪大学のふもと、石橋にスキマ寮を作りました。定住者だけでなく、誰でも使えるシェアハウスです。 いつでも来て、寝たり食べたり飲んだり話したりしてください。イベントや読書会あるいは、秘密結社の儀式など、なんにでもお貸しできます。興味がある方はいまそこでただちにお問い合わせください。(お茶しよっか。)連絡をもらえれば、誰にでも鍵のありかをお教えします。勝手に入っちゃってください。ishibashisharenokai@gmail.comまで連絡を!〒563-0032 大阪府池田市石橋1-21-10

公民館としてシェアハウス、避難所としてのシェアハウス

こんにちは。

今回は(本格的な支援団体ではなく)開放型シェアハウスが若干貢献できる貧困対策について書かせてもらいます。

昔から、貧困で家がないというひとはいます。ホームレスや野宿者と呼ばれる人々です。そのような人々は、家がないために簡易宿やネットカフェに泊まることになる。そうすると、仕事をしてもお金がなくて、なかなか家を持てません。(連帯保証人もいないし)。

たとえば、湯浅誠はホームレスに宿と仕事を提供するとしたエム・クルーという貧困ビジネスが新聞に「社会企業」として紹介されている事例を『反貧困』で取り上げています。このエム・クルーは「社会企業」として取り上げられていますが、中間マージンが多く、決して利用者の経済状態は改善しません。

 

エム・クルーはそのような「社会的企業」ではない。むしろそれは、ホームレス状態にまで追い込まれたフリーターたちの弱みに付け込んで食い物にし、しかもその実態を「フリーターに夢を」といった幻想で糊装する偽看板の商法に他ならない。こうしたビジネスを、私は「社会的企業」の対極にあるものとして「貧困ビジネス」と呼んでいる」(『反貧困』)

 

このように、一度家をなくすと宿泊費などがかかってしまい、お金がたまらない仕組みになっているのです。しかも、ネットカフェ難民などは目に見えませんから、支援してくれる人もいません。窮乏化し、孤立しているのです。

 

このような問題意識が念頭にあったうえで、私は開放型シェアハウスを呼びかけました。

誰でもリビングなどの共有空間に入れる開放型シェアハウス(スキマハウス)は、基本的に誰でも無料で泊まることができます。つまり、宿泊費がかからないということです。料理などもキッチンがあるので、自炊で安く済みます。また、そこに「住んでいる」ので、就職で必要な履歴書の住所なども提供できます。

 

要するに、わりと、ネットカフェ難民やホームレスの人にとって「住居を提供」できるという点で、好条件な施設なのです。

 

そこで、問題は、どうやってこの「避難所としてのシェアハウス」の機能を周りに知らせるかということでしょう。この開放された「住居」があることを、誰も知らなければ、避難所としては何の役にも立ちません。とはいっても、ホームレス、特に私が同世代の人間として意識せざるを得ないネットカフェ難民の人は、路上にいるわけでもないし、身なりもこざっぱりとしているので、訴えかける対象が明らかであるというわけではありません。

 

私が最も期待するのは、「友達の友達」をつたって、このシェアハウスの「避難所」としての機能が伝わることです。というよりも、「友達の友達」としてNPOや支援団体にネットカフェ難民の人をつなげるという形以外に、どこにいるかわからないネットカフェ難民を支援することはできないと思います。

 

(もちろん、本格的な支援団体やNPOに電話し相談するというかたちで、向こうから助けを求めに来ることはあるでしょう。しかし、シェアハウスは共同で生活を営むことを目的として作られたのであり、貧困を防ぐためにつくられたものではありません。)

 

そこで、このシェアハウスが「公民館」としての機能を持つ必要が出てくるのです。つまり、さまざまな人々が来て、サークルを作ったりして、つながる。そこでできた「友達」の「友達」が貧困に陥ったときに、その貧困を緩和する場所があることを伝える。つながりが貧困を防ぐとはよく聞きますが、やはりつながりだけではなく、場所があることが重要です。

 

多くの人に開放型シェアハウスの「避難所」としての機能を知ってもらい、その使命を果たすためには、そしてネットカフェ難民に(たとえ一部でも)来てもらうには、開放型シェアハウスにいろんな人が来て、うわさを広めてもらう必要があります。そのために、開放型シェアハウスの「公民館」としての機能は「避難所」としての機能とセットなのです。

 

以上が、開放型シェアハウスが貢献できる貧困対策の一例であると考えます。