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協同組合から労働組合へ

協同組合から労働組合

 

 こんにちは、小峰です。今回は、私が去年の八月頃に主張していたことと、現在主張していることの「くいちがい」を説明したいと思います。

 まず最初に、私は去年の八月頃にどのようなことを主張していたのでしょうか。私が当時主張していたのは、「協同組合」です。特にリサイクルショップの協同組合を目指していました。

 では、なぜそれを目指していたのか。当時の問題意識を述べていきます。そのために、まず協同組合とは何なのか説明しましょう。

 協同組合(日本の法人格では「企業組合」)とは、労働者が出資して組織を作りその経営権を持つ営利組織のことです。経営権を持っているため、その組織がどのようなことを行うのか一部の経営者や株主ではなく、労働者みんなで決めるというものです。また、会計も公開されており、賃金の分配も労働者全体で決めるため、搾取(経営者などがその人の独断で、他の人より多くの配分をもらうこと)はできません。もちろん、労働者=経営者なので従業員の解雇もできません。私は、東京で、このようなかたちで運営される企業組合あうんというリサイクルショップを見てきました。

 このような協同組合に心惹かれていった理由は、当時の問題意識が「雇われにくい」人の職の創出だったからです。企業組合あうんは、もともと、日雇い労働者、ネカフェ難民、ホームレス、引きこもりだった人々が働いていました。リサイクルショップは肉体労働で作業が単純なため、さまざまな人が働けるのです。そして、彼ら彼女らが協同で働いている姿は一種の理想形でもありました。

 しかし、一方で現実的な話をすると、さまざまな業界と同様に、リサイクルショップ業界もまた競争が激しく、商品やサービスの値下げ合戦が行われていました。このような状況では、たとえ事業が成り立ったとしても、値下げ競争に巻き込まれるのは確実です。それは、協同組合を作ったとしても、少しましなだけで、賃金や待遇という点で、他のリサイクルショップ企業とあまり変わらないということを意味しました。

 また、リサイクルショップをやろうにも、さまざまな初期投資が必要であり、私一人の財力で立ち上げるのは、なかなか難しいと考えました。加えて、スキマハウスにはリサイクルショップを経験した人は少ないので、ノウハウがありませんでした。このような次第で、リサイクルショップ案は現在のところ採用できないという答えに至りました。

 次に、塾をやろうかという話をしました。これなら、ノウハウもある程度あるし、初期投資も少なくて済むからです。しかし、ここでも値下げ合戦に追い込まれて、待遇も賃金も他企業とあまり変わらないようになると思いました。他の企業と同じか、少しましなくらいなら、私が協同組合をやる必要はないと思いました、

 このようなことから、協同組合を作る前にまず値下げ合戦をやめさせなければならないと考えました。

 そして、勉強の結果、値下げ競争をやめさせ、従業員の賃金や待遇をよくするには、産業別の労働組合が必要であるという結論に至りました。特に、共同雇用というものに感心しました。ある企業がつぶれても、他の同業の企業が雇ってくれると、労働組合が企業側に約束させるシステムです。これによって、労働者は企業の経営者とじっくり闘うことができました。企業ごとに組合がある一般的な企業では、その企業がつぶれると組合の労働者も解雇となるので、なかなか労働組合が闘えないのです。それは協同組合も同じです。ただ、共同雇用というシステムがあると、闘うことができるのです。このような組合を広げていけば、職場の状況はもっと改善するはずだと考えました。

 最後ですが、「産業民主主義」という言葉があります。企業の意思決定を、話し合いや交渉で労働者が決めようというものです。それにはふたつのかたちがあります。協同組合型と労働組合型です。協同組合型は、労働者みんなで経営方針や賃金の配分などを決めます。労働組合型は、経営者と労働組合の話し合いで、それらを決定します。私はこのうち、協同組合型については、先ほども述べたように、協同組合型の産業民主主義は結局、企業ごとに組合がある企業と同様に、自分たちの組織を守ることを最優先させてしまうという違和感を持ちます。一方、労働組合型は、自分たちの組織を守ることを最優先としなくていいので、より強く経営者との交渉に臨めるのです。